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ロット自動計算
ロット自動計算は、自動ボタンを押すと、期待する獲得pipsと獲得損益から、必要なLot数を自動計算します。
(自動ボタンは注文画面のLot数のショートカットパネルに表示できます。設定方法は本ページで説明。)
例えば、ドル円において、100pips獲得し、10,000円の利益を獲得するのに必要なLot数を自動計算できます。
この場合の計算結果は0.1Lotとなり、自動ボタンを押すとLot数の入力エリアに0.1が設定されます。
※本ページでは、0.1Lot=10,000通貨の口座を使用することを前提に説明しています。
※ロット自動計算はV1.60以降にて利用が可能です。
V1.71以降では指定した金額を証拠金としたときの取引可能なLot数を計算することができます。
口座残高や有効証拠金を元に複利のためのLot数の計算ができます。
注意事項
ロット自動計算を使う場合は、以下の注意事項を理解した上で使用するようにお願いいたします。
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ロット自動計算はサポート対象外機能のため、仕様確認や使い方のサポートはできません。
不具合報告は受け付けますがフィードバックはありません。
動作保証はしておりません。
正常に機能しない場合でも修正できないことがありますのでご注意ください。
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ロット自動計算は正確なLot数を算出しない場合があります。
MQLから取得するティックバリューの仕様によっては正しく計算できません。
例えば、XMTradingのJPY口座(MT5)では、GOLDやSILVERなど特定の通貨のティックバリューがUSDで取得されるため、正しく計算できません。
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本ページのEA変数名は最新版に合わせて記載しているため、バージョンによっては変数名が異なる場合があります。
変数名が異なる場合は最新版へのアップデートをお奨めします。
使用方法
ロット自動計算の使用方法について説明します。
メニューボタン(画面右上のメニューアイコン)をクリックし、メニューから「オプション...」を選択します。
設定画面(オプション画面)が起動するので、「ショートカットボタン」タブをクリックします。
「ロット数のショートカットボタン」の入力エリアへ「自動」と設定します。
OKボタンをクリックして設定画面を閉じます。
自動計算に使うパラメータはEA変数から設定します。
EA変数の設定画面はMetaTraderのSpeedMT4.ex○が適用されているチャート右上のアイコンをクリック(MT5はダブルクリック)することによって表示させることができます。
まず、EA変数「【共通】ロット自動計算を有効にするかどうか」をtrueに設定してください。
(デフォルトはfalseになっているため、trueに変更しないと、動作しません)
EA変数「【共通】ロット自動計算のLot数の計算方法」は「金額(獲得損益)と獲得pipsからLot数を計算(タイプ1)」に設定してください。
(もうひとつの選択肢の「指定した金額を証拠金としたときの取引可能なLot数を計算(タイプ2)」は次項にて説明しています。)
EA変数「【共通】ロット自動計算の計算方法がタイプ1のときの獲得pips」を設定してください。
EA変数「【共通】ロット自動計算の金額の対象」から金額の対象を次から選択してください。
- 金額を直接指定(タイプA)
- 口座残高(タイプB)
- 口座残高+口座クレジット(タイプB)
- 有効証拠金(タイプB)
- 余剰証拠金(タイプB)
タイプBを選択したときは、EA変数「【共通】ロット自動計算の金額対象がタイプBのときの割合(%)」から計算に使用する金額の割合を指定してください。
例えば、「10%」と指定したときは、元の金額(例えば口座残高)が10,000円のとき、ロット計算に使用される金額は1,000円となります。
今回はパラメータを以下のように設定しました。
以下設定は、100pips獲得し、10,000円の利益を獲得するのに必要なLot数を計算します。
EA変数 | 値 |
---|---|
【共通】ロット自動計算を有効にするかどうか | true |
【共通】ロット自動計算のLot数の計算方法 | 金額(獲得損益)と獲得pipsからLot数を計算(タイプ1) |
【共通】ロット自動計算の計算方法がタイプ1のときの獲得pips | 100 |
【共通】ロット自動計算の金額の対象 | 金額を直接指定(タイプA) |
【共通】ロット自動計算の金額対象がタイプAのときの金額 | 10000 |
【共通】ロット自動計算の金額対象がタイプBのときの割合(%) | 使用しません |
設定は以上となります。
注文画面から「自動」ボタンを押すと、Lot数の入力エリアに自動計算されたLot数(今回の計算結果は0.1)が設定されます。
指定した金額を証拠金としたときの取引可能なLot数(V1.71~)
V1.71以降では指定した金額を証拠金としたときの取引可能なLot数を計算することができます。
取引可能なLot数とは証拠金を最大レバレッジでエントリーしたときのLot数となります。
例えば、口座残高の10%の金額を証拠金としたときの取引可能なLot数を計算することができます。
本機能を使用するには、EA変数「 【共通】ロット自動計算のLot数の計算方法」は「指定した金額を証拠金としたときの取引可能なLot数を計算(タイプ2)」に設定してください。
金額の指定方法は前項と同様です。
パラメータを以下のように設定すると、口座残高の10%の金額を証拠金としたときの取引可能なLot数を計算します。
EA変数 | 値 |
---|---|
【共通】ロット自動計算を有効にするかどうか | true |
【共通】ロット自動計算のLot数の計算方法 | 指定した金額を証拠金としたときの取引可能なLot数を計算(タイプ2) |
【共通】ロット自動計算の計算方法がタイプ1のときの獲得pips | 使用しません |
【共通】ロット自動計算の金額の対象 | 口座残高(タイプB) |
【共通】ロット自動計算の金額対象がタイプAのときの金額 | 使用しません |
【共通】ロット自動計算の金額対象がタイプBのときの割合(%) | 10 |
使用例
ロット自動計算の使用例について説明します。
100pips獲得し、有効証拠金の10%の利益を獲得するのに必要なLot数を計算するケース
100pips獲得し、有効証拠金の10%の利益を獲得するのに必要なLot数を計算するパラメータは以下の通りです。
EA変数 | 値 |
---|---|
【共通】ロット自動計算を有効にするかどうか | true |
【共通】ロット自動計算のLot数の計算方法 | 金額(獲得損益)と獲得pipsからLot数を計算(タイプ1) |
【共通】ロット自動計算の計算方法がタイプ1のときの獲得pips | 使用しません |
【共通】ロット自動計算の金額の対象 | 有効証拠金(タイプB) |
【共通】ロット自動計算の金額対象がタイプAのときの金額 | 使用しません |
【共通】ロット自動計算の金額対象がタイプBのときの割合(%) | 10 |
「損切100pips、有効証拠金の10%の損失とするのに必要なLot数を計算するケース」も上記と同様のパラメータで算出できます。
拡張機能[取引可能数量]の20%のLot数を計算するケース
拡張機能[取引可能数量]の20%のLot数を計算するパラメータは以下の通りです。
(ダイナミックレバレッジを採用している口座では取引可能数量が正しく算出できませんのでご注意ください)
EA変数 | 値 |
---|---|
【共通】ロット自動計算を有効にするかどうか | true |
【共通】ロット自動計算のLot数の計算方法 | 指定した金額を証拠金としたときの取引可能なLot数を計算(タイプ2) |
【共通】ロット自動計算の計算方法がタイプ1のときの獲得pips | 使用しません |
【共通】ロット自動計算の金額の対象 | 余剰証拠金(タイプB) |
【共通】ロット自動計算の金額対象がタイプAのときの金額 | 使用しません |
【共通】ロット自動計算の金額対象がタイプBのときの割合(%) | 20 |
ショートカットパネルの設定例
注文画面のLot数のショートカットパネルに「自動」「*2」「*3」「*4」「*5」と設定すると、より柔軟なLot数で注文することができます。
例えば、「自動」ボタンを押してから「*2」ボタンを押すと、2倍のLot数を入力できます。
ショートカットパネルに「+自動」と設定すると自動計算されたLot数を加算することができます。
ショートカットパネルに「-自動」と設定すると自動計算されたLot数を減算することができます。